こんにちは!!
モーションビルダーチュートリアル第5弾です!!
前回の第4弾ではスケマティックの使い方について説明させて頂きました。
今回は【Control Rig】【FK・IKの切り替え】【Full Body・Body Part】【ピン止め】を説明したいと思います!
Control Rig:
そもそもControl Rigが何かというとビルダーはヒューマンIK(以降、HIK) というRigシステムを使用します。
これをビルダーで扱うコントローラーの事をControl Rigと言います。
Control Rigを使うことでキャラを動かしやすく操作することが出来ます。
Control Rigをスケマティック上で確認すると以下のようになります。
赤枠で囲った部分が【IK】、青枠で囲った部分が【FK】となります。
アニメーションを付けるときにつけやすいように【IK】【FK】に変更することが出来るのもビルダーとしての特徴です。
IK・FK:
IK・FKを知らない人のために簡単に説明すると、動く挙動の軸が違うと考えてもらい、IKは先端から動かすのを特徴とし、FKは根元から動かすのを特徴としています。
名称は【FK】フォワードキネマティック・【IK】インバースキネマティックの略称です。
アニメーターにとってIK・FKはとても重要で、MAYAとかだとIKの場合はずっとIKで作業しないといけないですし、FKならずっとFKで作業しないといけない事が多いです。
その点ビルダーはやりたい時にIKにでき、FKが簡単に切り替えられるのを強みとしているのもアニメーションツールとして優れているビルダーの特徴です。
ただ便利な反面、理解するのが少し難しいのでたくさん触って覚えてもらえればと
思います。
ビルダーではIKとFKの区別の仕方として先ほど説明したスケマティック上でのControl Rigの部分でも判断できますが、UIだと丸い部分を【IK】棒の部分を【FK】と判断することが出来ます。
この二つを使ってポーズを付けていくことが出来ます。
FK・IKの切り替え:
またアニメーションを付けているとFK・IKを切り替えたい時がでてきます。
まず切り替えの方法を説明すると下記のパラメーターで切り替えることが出来ます。
腕の部分が緑色になっていくのが特徴なので、分かり易いと思います。
キーを打つ時はパラメーターの隣の【K】と書いてあるボタンを押すとキーを押すことが出来るので切り替えのアニメーションはここでつけることが出来ます。
Full Body・Body Part:
ポーズを付けるうえで知っておく機能としてFull Body・Body Partというモノがあります。
これは【Control Rig】全体で動かすか、【Control Rig】のパーツで動かすかの違いです。
Control RigのUI上部に人間の形をしたマークがいくつか並んでいると思いますが、
順番に上のパラメーターを説明します。
左から順に以下の説明になります。
・FullBody
1つのコントローラーを動かすと全身に影響する動作をし、キーを打つと全てのコントローラーにキーが打たれます。
・FullBody-NoPullManip
これはビルダー2018からの機能になるのですが、
1つのコントローラーを動かすとBodyPartモードのような動作をし、キーを打つと全てのコントローラーにキーが打たれます。
・BodyPart
関節部分のそれぞれのグループのみにしか動作せず、キーを打つと選択している部位のグループにのみキーが打たれます。
・ Selection
選択したコントローラーのみに動作して、キーを打つとそのコントローラーだけにキーが打たれます。
HIKは、FKコントローラーで動かしてもIKコントローラーがついてきて、逆にIKコントローラーで動かしてもFKコントローラーがついてくるので動かしやすい方を選択してポーズをつけることができます。
キーの色変化:
FullBodyとBody Partでキーを打った時のタイムスライダの色が変化します。
画像の赤色のキーがFullBodyで打った時のキーの色です。
緑色のキーがBody Partで打った時のキーの色です。
灰色のキーがSelectionで打った時のキーの色です。
キーの色でどこのどのパーツにキーを打ったかが分かりやすく判断できるので、
色を見て判断するとで、より作業スピードも上がると思います。
ピン機能:
ピン機能は、それぞれのコントローラーを一時的に固定する機能で、ショートカットはキーボードの【W】が移動、【E】が回転のピン止め機能になります。
これを使うことでアニメーションをより付けやすくなるので参考にしてみてください
まとめ:
モーションビルダーはControl Rigをいかに効率よく使いこなすかがアニメーターにとって、とても重要です。モーションごとに使い方を変えて、より良いアニメーションをつけれるかと思います。
FK・IKを理解してどの軸で体の部位が動くのか、FullBodyとBody Partを使い分け、キーの打ち方を変化させることで、よりアニメーションの幅が広がるとおもいます。
是非、Control Rigを理解して活用してみてください!!
※今回使用させて頂いたキャラクターは下記のフリーリグを使用させて頂いています。
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